第1巻
旧版の底本:1988年8月15日刊行・第67刷
新版の底本:1993年12月15日刊行・第94刷
頁・コマ数
旧版
新版
備考
5頁5コマ目 貼り紙・掲示板白紙化

貼り紙は警察官募集広告。ただし、何故か「時給450~500」の時給制。

掲示板はアグネス・ラムのサイン会を交番で行うお知らせ。

8頁5コマ目 新潟から10時の汽車で上野さついてここ
まで
きたども…」
田舎から10時の汽車で上野さついてここ
ここまできたども…」

具体的な地名を避けている。

9頁3コマ目 「競馬でスって頭にきてる時にゴタゴタぬかすと本当にぶっ殺すぞ!」
だてに拳銃をぶらさげてるんじゃねえんだぞ
「競馬でスって頭にきてる時にゴタゴタぬかすと本当におこるぞ!」
早くどこかへ行ってしまえ

殺害をほのめかす言動を変更。

9頁4コマ目 「東京はてめえみてえな百姓がくる所じゃねえ
さっさと帰りやがれ!」
「東京はてめえみてえなやつがくる所じゃねえ
さっさと帰りやがれ!」

「百姓」が蔑視表現として使われているためか、変更。

9頁5コマ目 新潟で米でも作ってろ! まったくもう!

上記同様、農家に対する蔑視表現のためと思われる。

11頁6コマ目 貼り紙を白紙化

「いつもニコニコえ顔で仕事」という署長のメッセージ。白紙化理由不明。

12頁1コマ目 「今日という今日は生きてかえさねえから
そう思え!」
「今日という今日はただじゃすまん そう思え!」

猫の殺害予告とも取れる発言を変更。

12頁3コマ目 死ね!
くたばれ!
てめえ!
くそ!!

上記同様。

15頁4コマ目 貼り紙を白紙化

警察官募集広告。「ケンカの強い方に限る」模様。

16頁5コマ目 けっきょくロシアンルーレットであそんでいて
即死してしまったが…
マヨネーズのいっきのみがとくいだった

以前派出所にいた松本という警官について。死因が洒落にならない。

20頁1コマ目 たまに巡回の途中にパチンコへいったり
ポルノ映画を役得でみたりだな……
日夜住民のためにがんばってるわけだ

旧版は不真面目(…というか両津の日常?)、新版は真面目。

20頁3コマ目 「じゃあわるそうなのみつけしだいに殺して
いいんですね
「じゃあわるそうなのみつけしだいに

「殺す」がアウト。もっとも、新版でも悪人に容赦なく発砲する事になってはいる。

21頁1コマ目 わしのよりいいなあクソ! こんな物つかうとは…

旧版では中川の拳銃を羨ましがる両津、新版はやや非難気味。

23頁1コマ目 貼り紙を白紙化

時効まであと9日の3億円事件犯人をはげます会…のもの。

23頁2コマ目 額の中の紙を白紙化

「今月の目標」。備品の持ち帰り禁止、昼寝は控えめに、ウィスキーの持ち込み禁止の3箇条。

23頁4コマ目 「うまく書きなおして必要発砲って事に 「うまく書きなお

不正の勧め。もっとも、言葉が削られただけでやっている事は同じ。

23頁6コマ目 「そこをうまくごまかしまとめるんだよ お前
警官のよしあしはそういう所できまるんだぞ
「そこをうまくごまかしまとめるんだよ お前」

警官のモラルの問題。

24頁1コマ目 「あたり前だ そのくらいの事ができなくて一人前の警察官にはなれんぞ 「あたり前だ そのくらいの事ができなくて
どうする!

上記同様。

28頁8コマ目 指名手配の貼り紙の一部のみ削除

派出所を訪れた指名手配中の爆弾犯の名前が、「寺井洋一(23)」とされている。
本話で名前のみ登場の寺井と重複する事を避けてのもの。
ただし7コマ目の、字の判別できない状態の同じ部分は消されていない。

31頁4コマ目 酒店の看板の電話番号を削除

33頁1コマ目 寿司店の看板の電話番号を削除
36頁1コマ目 看板の一部のみ削除 「アグネス・ラムサイン会」はそのままだが、「亀有署」を削除。
「葛飾署」
に設定が変わる前の名残を除去したものと思われる。
37頁1コマ目 看板の一部のみ削除 上記に同じ。
38頁1コマ目 日ごろから警察をバカにしてるからああいう
のがくるんだ まったく!」
この暑さだからああいうのがくるんだ まったく!」 派出所をトイレと間違えて飛び込んできた人物の出現理由(推測)を変更。
38頁4コマ目 貼り紙を白紙化 亀有署による定期預金の広告。
38頁6コマ目 貼り紙を白紙化 作者の個人的コメント? 少々下世話な内容のためか、ローマ字表記。
婉曲的に言うと、アグネス・ラムに男性経験があるかどうか、というもの。
42頁1コマ目 掲示板を白紙化 「月刊ジュア」という同人誌の販売広告。
…住所まで記載されているので、もしかしたら実在したものかもしれない。
43頁1コマ目 看板を白紙化 作者の個人的コメント。
コルト・ウッズマンというモデルガンが手に入って嬉しい、というもの。
44頁6コマ目 立て札を白紙化 作者の個人的コメント。アグネス・ラム関連。
45頁1コマ目 電柱の広告を削除 即死病院」というアレな名前の病院の広告。内科とバ科がある模様。
47頁5コマ目 「ばかだなあ おれたちゃ警察よ 職務質問
するなり連行してくるなりいくらでも方法があるだろ
交番にひっぱってくりゃ こっちのもんだ
わかったな
「ばかだなあ 職務質問するなり連行してくるなりいくらでも方法があるだろ
男の方から声かけなきゃだめだ
警察の特権を利用した、明らかな犯罪的発想の度合いを弱めている。
新版でも強引なナンパである事に変わりは無いですが。
48頁3コマ目 「ビクつくことはねえよ 警察にタテつくやつはオレがしょっぴいてやる
こっちとら親方日の丸だ こわいものなどあるもんか!
「ビクつくことはねえよ 大丈夫だって!
わしの口のうまさは天下一品!まかせて
おけ!
上記に同じ。新版では一応、自分の能力任せにはなっている。
50頁2コマ目 傷害殺人未遂でお前は死刑だ! 逮捕するぞ!お前! 過剰な旧版に対し、一応無難な新版。
53頁2コマ目 車のナンバープレートを白紙化
53頁7コマ目 車のナンバープレートを白紙化
54頁2コマ目 「ほう神田署にいるのかね あの署長もわしが
よくめんどうみたよ…」
「ほう度恋署にいるのかね あの署長もわしが
よくめんどうみたよ…」
実在の警察署名を避けている。
54頁6コマ目 「このやろう こっちは天下ごめんのパトカーだぞ!」 「このやろう こっちはパトカーだぞ!」 「天下ごめん」が警察の特権を強調している感じがするためか。
57頁2コマ目 競馬新聞を白紙化 作者から編集者・親戚に対するメッセージ。
62頁4コマ目 「きさま警察官をおちょくるのがそんなに楽しいのか? え!?」 「きさま おちょくるのがそんなに楽しいのか?
え!?」
「警察官を」という対象者のみ除去。
63頁7コマ目 両津の競馬ノートの一部を削除 アグネス・ラムの名前を競走馬に付けると言った馬主への抗議。
やや過激。
64頁4コマ目 「じ じつは…その金で新潟へ帰ろうと思ってたんです……」 「じ じつは…その金で田舎へ帰ろうと思ってたんです……」 具体的な地名を削除。
65頁1コマ目 「いくらあれば新潟へ帰れるんだ…?」 「いくらあれば田舎へ帰れるんだ…?」 上記に同じ。
66頁1コマ目 「いいか 新潟に帰ったらまじめに働いて母ちゃんと息子に心配かけるんじゃないぞ!」 「いいか 田舎に帰ったらまじめに働いて母ちゃんと息子に心配かけるんじゃないぞ!」 上記に同じ。
66頁2コマ目 看板の一部を削除 「亀有署」の文字を削除。
69頁9コマ目 「やい!お前の所の金魚は警察官をバカに
しとるぞ」
「やい!お前の所の金魚はバカにしとるぞ」 対象を警察官に限らないように修正。
71頁7コマ目 「だまれ!現職の警察官が民間人にまけて
たまるか」
「だまれ!民間人にまけてたまるか」 上記に同じ。
77頁2コマ目 「あのフータロー 今度あったら殺してやる!」 「あのフータロー 今度あったらなぐってやる!」 殺害予告から暴行に程度を弱めている。
80頁1コマ目 雑誌「週刊男自身」の見出しを削除 「矢代まさこさん ついにおめでた」、
「大事件、新人漫画家モデルガン改造でつかまるなどの記事タイトル。
80頁2コマ目 太田裕美が亀有公会堂でリサイタル 「よくまあこんなにゴシップがあるもんだ」 旧版では雑誌の内容に興味津々、新版では結構適当な態度。
80頁3コマ目 ぜひいってみたい 「まったく!」 上記に同じ。
80頁4コマ目 なに!?アグネス・ラムついにレコード発売決定
!! 全国の派出所前でキャンペーンか…

内容は三波春夫といっしょに歌う「ハワイアン
おまんた」 B面が……「アグネス音頭」 なるほどね…
毎週毎週よく書くネタがあるよ!よくあきない
な!

まあそれを読んでるわしもわしだが……
また、両津が読んでいる雑誌記事の見出しを
削除
上記に同じ。雑誌記事はアグネス・ラムのレコードデビュー批判の内容。
80頁6コマ目 ポルノ女優の立花りえ ついに結婚だと!?」 アイドル星もも子 ついに結婚だと!?」 結婚報道された人物の職業・名前を変更。
80頁7コマ目 「相手は青年漫画家か………」 「相手は青年家事手伝いか………」 結婚相手の職業を変更。
81頁1コマ目 なんたってあのもだえた顔が……… う!な…なに…! 旧版では上記の人物の職業による反応、新版では単に煙草を食したことに対しての反応。
81頁5コマ目 貼り紙・掲示板を白紙化

貼り紙はモデルガンが欲しいという内容。

掲示板は執筆の日時と〆切に遅れたという内容。

87頁4コマ目 立て札を白紙化

作者の個人的コメント。
アグネス・ラムの映画が25分しかないのに料金が1100円で、ストリップより高いと文句を述べている。
その映画は「太陽の恋人 アグネス・ラム」のことと思われる。

89頁7コマ目 机の上に置かれたレコードと思しきものを白紙
化。

タイトルが「ハワイアンおまんた」なので、
おそらく旧版80頁4コマ目で両津が読んでいた雑誌に載っていた内容の実物。

91頁8コマ目 「その頭のよさを八丈島署で使ってみるか どうだ?」 「その頭のよさを留置場で使ってみるか どうだ
?」

旧版では左遷を、新版では拘留を示唆する内容。

92頁2コマ目 「両津 早くなんとかせんとICPOを通じ南アフリカへたたき送るぞ 「両津 早くなんとかせんと本気でおこるぞ!

旧版では非常に具体的な処分、新版では曖昧な内容。

93頁3コマ目 「いや その立花りえが結婚をだ その……なんだ」 「いや その星もも子が結婚をだ その……なんだ」

80頁6コマ目の変更による。

93頁5コマ目 貼り紙を白紙化

亀有署によるセレコールテストの告知。

94頁1コマ目 落書きの一部を削除

旧版では旭日章の右側に女性器の俗称が…。

94頁6コマ目 「そうしろ ゆっくり休み警察病院で一度検査してもらったほうがいいと思うよ」 「そうしろ ゆっくり休み病院で一度検査してもらったほうがいいと思うよ」

警察病院から、病院全般に変更。

95頁1コマ目 さっきの話だが南アフリカが気にいらなきゃ
アマゾンでもニューギニアでもどこでもいいぞ……

すきな所がきまったら報告しろ!
仕事と遊びをいっしょにするんじゃない!まっ
たく!

何度言ってもわからんやつだ!

92頁2コマ目の変更による。

100頁1コマ目 看板の一部を削除

「亀有署」の文字を削除。

102頁1コマ目 防衛大学落ちたから警察官になったくせに! わしだってわかっているよ まったく!

旧版では両津に説教をしてきた無名の同僚警官の出自に対する文句。
新版では一応その言葉を受け止めている。

102頁2コマ目 ああいうのがいるんじゃ日本の将来もたまったもんじゃないね! どんな仕事も時々息をぬかないとつかれる!

上記に同じ。

102頁3コマ目 本庁の人選もじつにいいかげんというか……
ん?」
たのしく仕事はやらないと…ん?」

上記に同じ。

102頁6コマ目 「え~と 永井厚 永井…と」 「え~と 山田一郎 山田…と」

名前の変更。旧版の方は恐らく実在人物がモデルだったためか。

106頁2コマ目 表札「太田弘」を白紙化

後述の名前変更による削除。

106頁3コマ目 表札「太田弘」を白紙化

上記に同じ。

107頁6コマ目 「きさまら ちょっとでも音をたてたらぶっち殺すからな いいな!」 「きさまら ちょっとでも音をたてたらただじゃすまんぞ いいな!」

殺害をほのめかす語句を修正。

108頁6コマ目 太田さんのお宅は5人家族だったね
太田……?」
山止さんのお宅は5人家族だったね」
山止……?」

名前変更。

108頁7コマ目 「ああうちネ うち太田ネ そう太田さんでしたネ」 「ああうちネ うち山止ネ そう山止さんでしたネ」

上記に同じ。

110頁5コマ目 「そういえばお宅には裕美さんという歌手のお嬢さんがいるんでしたな」 「そういえばお宅にはすみれさんという歌手のお
嬢さんがいるんでしたな」

名前変更。名字と併せると「太田裕美」になるというネタな訳ですが、新版ではそれを避けた形に。

111頁4コマ目 指名手配ポスターの罪状・名前を削除

のぞき・チカン・その他」の「堀内丸恵」なのですが、この名前、作者の初代編集者(現・集英社会長)に由来します。
変更するのもやむを得ないかな、という感じ。
ちなみに「カメダス」ではこの泥棒、「氏名年齢不詳」という紹介になっています。

113頁6コマ目 壁に飾ってあるライフル銃「FAL」と「MINIMI」、及び名称のプレートの削除。

絵を含む削除例。モデルガンなのか本物なのかは不明ですが…

114頁1コマ目 「きっと犬のドンをつれて武里団地にでも散歩にでかけたんでしょう?」 「きっと犬のドンをつれて団地にでも散歩にでかけたんでしょう?」

実在の団地名を削除。
…しかし、そもそもこの「武里団地」は埼玉県の
春日部市にあるわけで、わざわざ葛飾区から春日部に
犬の散歩に行くか?という疑問も存在。

115頁4コマ目 「いやああ奇遇だなあ するとやっぱ大正小学校だろ?」 「いやああ奇遇だなあ するとやっぱ下町小学校だろ?」

台東区に実在する小学校から、架空の名前に変更。

115頁6コマ目 「ほお わしは吉原まで女郎をからかいにね
小学生の5年のころかな」
「ほお わしは吉原まで遊びにね… 小学生の
5年のころかな」

「女郎」がいけなかったのか、新版では内容が曖昧に。

115頁7コマ目 「わしの家は吉原のどまん中にあってね しょっちゅう女郎家にあそびにいったなあ 「わしの家は吉原のどまん中にあってね」

上に同じ。新版では後半部分を無理に削ったため、やや文意不明に。

121頁1コマ目 ナンバープレートの一部を削除

「葛飾5」の部分のみ削除。

123頁2コマ目 戸塚が読んでいる雑誌の見出し等を削除

アグネス・ラムのレコードに関する内容。「じつはうそ!」らしいが。

123頁3コマ目 貼り紙を白紙化

アグネス・ラムの映画出演料に関する内容。

123頁7コマ目 「お巡りさん 葛飾高校のまえで事故です!」 「お巡りさん 事故です!」

実在の学校名のためか削除。

124頁7コマ目 日本の警察もだんだん変ってきたな…………」 「警察もだんだん変ってきたな…………」

対象を日本に限定しないように修正。

125頁1コマ目 看板の一部を削除

ニッポンレンタカーの看板の文字のうち、「亀有営業所」とその電話番号を削除。

132頁2コマ目 中島巡査以下3名 ただ今到着しました」 「巡査3名 ただ今到着しました」

人名を削除。

133頁3コマ目 「じゃ沢田巡査を!」 「じゃ かれを!」

上に同じく、人名を削除。

135頁4コマ目 部屋に置いてある雑誌の表紙を白紙化

「アグネス・ラム ヌード大特集」のもののみ。横に置いてある「ポルノ」11月号や「エロ自身」は消されていない。

135頁5コマ目 壁に貼ってあるポスター及び下に置いてある雑誌の表紙を白紙化

「AGNES LUM」と書かれたヌードのポスター、及び雑誌の「㊙すきもの」10月号を白紙化。
ただし、恐らく全てを消すと何だか分からなくなるため
「りえピンナップ」と書かれたヌードと、その隣のヌードのポスターは消されていない。

136頁1コマ目 壁の貼り紙、及び壁に立てかけてあるレコードのジャケットを白紙化

貼り紙はこの漫画が「完全私物化」であること、及び「ペッカーちゃん」への作者からのメッセージ。
レコードは太田裕美「最後の一葉」のベストアルバム。旧版においては、太田裕美の初登場コマとなる。

137頁3コマ目 「まずトップはといえば黒鉄ヒロシね……
「次
東海林くん はらたいら
「最近ではコンタロウね こりゃいいよ なんてのか……
「まずトップはといえばおげれつ漫画のジョー山
「次はエロ漫画のホップ関根
「最近じゃルー大田の漫画がいいね

旧版では実在の漫画家だったのを、新版では架空の漫画家に置き換え。

137頁7コマ目 部屋に置いてある、リモコン(?)とコードの付いた天狗の面を削除

絵を含む削除例。
何だかははっきりとは分かりませんが…なんかある意味
危ないモノの気がする。

140頁1コマ目 「あ 班長!いい所にきました」 「あ 部長!いい所にきました」

呼び名の変更。

140頁2コマ目 「そんな事より班長の大すきな花の女子大生ですよ! 「そんな事より部長に美人が会いに…

旧版では部長が女子大生好きというなかなか危ない設定。

140頁3コマ目 何!!女子大生!? なに!わしに会いに!

上記に同じ。部長、本当に「女子大生」に反応してるし。

140頁4コマ目 もうよっぱらってメロメロですよ ほら いっしょに飲みましょうよ!

旧版は部長に何かいけない事をさせようとしている印象。そもそもこのコマの部長の顔、危ないと思いますが。

140頁6コマ目 「パパって…じゃあ班長の娘?」 「パパって…じゃあ部長の娘?」

呼び名の変更。

142頁2コマ目 「わしも日曜くらいゆっくり家でエロ本でも……ん?」 「わしも日曜くらいゆっくり競馬でも…ん?」

休日の過ごし方の変更。

143頁4コマ目 小笠原村からまた今度亀有へもどってきましたからよろしくお願いします 先輩」 「また今度亀有へもどってきましたからよろしくお願いします 先輩」

旧版では中川が小笠原村に左遷されていた設定だったが削除。

144頁1コマ目 「ぼくたち若手の警察官が中心となって警視庁コンバット・シューティング・クラブを作ろうと運動してるんですよ」 「ぼくたちが中心となってコンバット・シューティング・クラブを作ろうと運動してるんですよ」

旧版では警視庁の内部団体だったのを、新版ではあくまで中川の趣味的な位置づけに変更したものと思われる。

147頁4コマ目 「まあ だいたいそうですね みんな拳銃がうち
たくて警官になったのばかりですからね……」
「まあ だいたいそうですね みんな拳銃がとくいな人ばかりですからね……」

上記同様、警察の団体でないように置き換え。「拳銃がうちたくて~」も色々危ない。

149頁3コマ目 「ば ばかっ ここは深川射撃場じゃないんだ」 「ば ばかっ ここは射撃場じゃないんだ」

具体的な施設名から地名を削除。

150頁1コマ目 日本じゃなかなか手にはいりにくい銃ですよ
スペイン製です
本物そっくりに作られたかざり銃ですがね

旧版で実物の銃だったところを、新版ではモデルガンという扱いに変更。

153頁2コマ目 「えっ あ あの 長崎県人会館は…」 「えっ あ あの 県人会館は…」

具体的な施設名から地名を削除。

153頁3コマ目 長崎………ああ!ここからちょっとあるよ」 「ああ!ここからちょっとあるよ」 上記に同じ。「あるとよ」→「あるくよ」は誤植の修正?
154頁3コマ目 警察はきさまと数かぞえてあそんでるほどヒマ
じゃねえんだ」
「きさまと数かぞえてあそんでるほどヒマじゃねえんだ」 新版では「警察」限定でなくしている。
154頁7コマ目 「東京の派出所つう所はなんておっかねえんだ
べ」
「東京はなんておっかねえんだべ」 おっかない所を東京の派出所から東京全般に変更。
156頁3コマ目 「ちぇっうるせえポリ公め!
手だしもできねえくせによ!
「ちぇっうるせえ!」
無視しろ!
暴走族の言い草をマイルドに。
159頁1コマ目 「中川!相手はたかが高校生だ 何もそこまで
することは…」
「中川!何もそこまですることは…」 旧版では暴走族の素性が高校生となっていたが、新版では曖昧に。
159頁5コマ目 「やつらをひとりも生きて帰すんじゃねえぞ!」 「やつらをひとりも帰すんじゃねえぞ!」 旧版では明らかに相手を殺す気。
160頁4コマ目 「やかましい これで東京の治安を維持しろと
署長直接のご命令だ! 元はおまえが悪いんだ
ぞ ばかもん」
「やかましい これで東京の治安を維持しろと
ご命令だ! 元はおまえが悪いんだぞ ばかも
ん」
旧版では署長直々の命令。
163頁6コマ目 ぶち殺してやる!! あっちへ行け!こら! 旧版では犬を殺しかねない発言、新版では追い払うだけ。
164頁1コマ目 「今度あったら射撃のマトだ!! 「今度あったらただじゃおかんぞ! 上記同様。新版では曖昧化。
164頁3コマ目 貼り紙を白紙化。 ガスを止められた旨の内容。
164頁4コマ目 貼り紙を白紙化。 原稿料を求める内容。多分上記関連。
164頁6コマ目 貼り紙を白紙化。 〆切が迫っている内容。
165頁5コマ目 貼り紙を白紙化。 太田裕美のイラスト。
171頁7コマ目 貼り紙を白紙化。 ハワイ旅行の広告とイラスト。
172頁3コマ目 貼り紙を白紙化。

「始めちょろちょろ なかぱっぱ いいかげんだなあ」という謎の内容。

173頁8コマ目 「住所はと…亀有2の……なんだ亀有東映のウラ
じゃないか」
「住所はと…亀有2の…なんだのウラじゃないか」

サラリーマンの家の位置を微妙に変更。

174頁3コマ目 「今度は本当なんです けさの新聞に〝千住ブス
OL殺し〟がのってたでしょう?」

「今度は本当なんです けさの新聞に“OL殺し〟がのってたでしょう?」

地名+「ブス」という強烈な内容を削除。
ただし、6コマ目の「ブス殺し」という中川の発言は新版でも変更されていない。

174頁5コマ目

貼り紙を白紙化。

作者の川柳。

174頁7コマ目

貼り紙を白紙化。

「モスクワでミグ25を見る会」という(時代的に)何やら危ない催しの広告。

175頁6コマ目 「もしもし こちら亀有署…

「もしもし」

電話の相手の書き文字を一部削除。多分、後に署の名が「葛飾署」に変更された関係。

176頁2コマ目

中川が読んでいる「少年ジャンプー」の裏表紙
を白紙化。

MGCのモデルガンの広告と思しき文面。

178頁3コマ目 青山ですよ」

赤坂ですよ」

店の所在地を変更。元ネタとなった「青山ユアーズ」は青山にあったわけですが…。

179頁3コマ目

看板など、「Yours」「ユアーズ」の店名表記を削除、あるいは「You」のみに変更。

絵の修正例。
モデルの店は1982年閉店ということなので、その辺が関連した修正?
もっとも、新版でも1か所だけ「Yours」の筆記体看板がそのまま。

179頁6コマ目 「先輩 ツケはむりです このへんは赤坂署です

天下の亀有署もここまではムリか?

「先輩 ツケはむりです」
やはりだめか!

旧版では管轄違いだからツケがダメという感じ、新版ではツケそのものを否定している感じ。

180頁7コマ目 「いやあ両津よくやった 赤坂署からけさ きいた
よ 
しかしなぜおまえたちがあそこに?」

「いやあ両津よくやった しかしなぜおまえたちがあそこに?」

部長が話を聞いた大元を削除。



番外編:同時収録の「交通安全'76」
頁・コマ数
旧版
新版
備考

181頁1コマ目

電柱の広告を白紙化

「堀内電気」の広告。

185頁1コマ目

タクシーの座席の広告を白紙化

「アグネスラムを来日さす会」なるものの広告。

185頁9コマ目

二度とタクシーは乗らんぞ なんて事するんだ!

旧版はタクシー全般への抗議。

188頁1コマ目

「なっ 百姓 「なっ」

9頁4コマ目同様、「百姓」が蔑視的な表現になっているためか。

188頁6コマ目

電柱の広告を白紙化

42頁1コマ目と同じ、「月刊ジュア」の広告・問い合わせ先。

190頁8コマ目

モデルガンショップの看板を白紙化

旧版では「モデルガン愛好家協会」の電話番号やモデルガンメーカーなどが書き込まれているが、
新版では全て抹消されているため、何の店か分からなくなっている。

191頁6コマ目

車の文字と、電柱の広告を白紙化

旧版の車には「横丁堂 東映トナリ」の文字あり(恐らく現在も営業中の印鑑店のもの)。
電柱はアグネス・ラムの写真集の広告。

191頁9コマ目

公衆電話の説明書き部分の白紙化

「使い方」と言いつつ、オールナイトニッポンや「若者文化大賞」について書かれている。

192頁6コマ目

「神風交通勤務 姓は村上 名はしげる!

「神風交通勤務 姓は村山 名はしげる!」

理由は全く不明ですが、何故か主人公の姓が変わっています。

194頁3コマ目

タクシーの座席の広告を白紙化

185頁1コマ目と内容が変わっており、アグネス・ラムに犯罪行為を行うかのような文面(内容は自粛)。

195頁2コマ目

貼り紙を白紙化。

亀有署内のマージャン大会のもの。

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